道焼肉酒場
2018年12月
和牛カルビ
道焼肉酒場(万達店)
出張初日、早々に仕事を切り上げると、自分は万達広場へと向かった。前回合肥で食べた焼肉が本物かどうが、しっかりと確認しなくてはと考えたからである。ネットで見る限り、万達広場の店舗の方が、日本風焼肉をしっかり再現しようとしているように見えたのも、この店舗を選んだ理由である。それにしても、店の場所がわかりにくい。ウェスティンの裏側、と書いてあるが、ホテル横の真っ暗な路地をずっと入っていかないと店の看板が見えない。しかも、途中でバリケードとかある。ネットで調べないでたどり着ける人は皆無だと思う。
さて、入ると、1階はカウンター席。カウンターの中には板前みたいな人たちが並んでいる。カウンター席には誰もおらず、板前風の人たちはただ立っている。すし屋みたい。2階のテーブル席に通される。なんかちょっとちぐはぐ。
今回改めてメニューをちゃんと見ると、アメリカ産Wagyuって書いてある。なるほど。すぐに神戸ビーフって書く中国の他の店に比べ、非常に好感が持てる。メニュー名は"和牛"になってるが。
上タン、上カルビ、上ロースと頼むと、炭火がでてきて、肉が運ばれてくる。さっそく焼こうとすると、店員のねーちゃんが、まて、だめ、焼かないで、と制止してくる。ん、どういうことだ?焼いてくれるの?でも、自分の好みがあるから、自分で焼きたいのだけど、と日本語で伝えると、だめ、焼いちゃ駄目、と、通じてない。強引に焼こうとすると、俺が網に乗せた肉をもどしてしまう。よくわからないので、とりあえず肉の写真を撮っていると、ようやくタンを網に乗せだした。なんだ?誰かの指示で動いているのか?
味は、どれもしっかりしている。特に牛タンは、月島の凜方式で焼いたら、もっと美味しくなると思う。でも、このねーちゃんには伝わらない。でも、これで1階の偽板前の存在理由がわかった。やつらは、カウンター席の客の肉焼き係なのだ。自分にとってはまったく邪魔な存在でしかないが、日式焼肉を知らない中国人や、自分で肉を焼いたことが無いおじさん連中には必要なのだろう。
最後に、前回頼めなかった、伝説のハラミがくる。壷漬けされているが、壷の中はタレがいっぱい、というわけじゃなくて、まぁ、普通よりちょっと多いかなくらい。上にハーブバターのプレートが乗っている。スカイツリーハラミほどではないが、網を覆い隠すハラミの迫力は中々のもの。そして、タレとニンニクがちょうど良く染みていて、看板メニューにふさわしい一品だとおもう。バターもアクセントになっている。
もう合肥も日本人にとって秘境じゃなくなってしまったんだな、と実感させられる店だった。